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映画「帰ってきたヒトラー」おかえり!ヒトラーがドイツを叩きまくる。あらすじ、感想、ネタバレあり。

 

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帰ってきたヒトラー  80/100

 

原題:ER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK  公開:2015年  上映時間:116分

 

 あ、これは面白い。開始5分でニヤニヤがとまりません。

 キシマ はドイツという国がなぜか大好きで、魅かれるものが前々からありました。

 ビールも好きですし。hoi2という戦略ゲームではいつもドイツでプレイします。

 

 そんなキシマだからこそ楽しめたのかもしれませんが、ドイツ映画、文化、歴史に興味がある、という人にはぜひオススメな映画です。内容は多少過激です。

 

 

 

あらすじ

 ナチス・ドイツを率いて世界を震撼させた独裁者アドルフ・ヒトラーが、現代にタイムトリップ!

 

 しかし誰もヒトラー本人だとは信じない。当たり前だ。

 

 ヒトラーは非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる。

 そんな中クビになった局への復帰をもくろむドジなテレビマンにスカウトされて、テレビに出演することに。

 

 何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。

 

ラスト

 ヒトラーは、自身の復活談を描いた『帰ってきたヒトラー』を出版する。『帰ってきたヒトラー』はベストセラーとなり、映画化を企画する

 そこで ドジなテレビマンはヒトラーが芸人ではなく本人だと気づくのだが、時すでにおそし。

 ヒトラーは自身を支持する若者を集めて新しい親衛隊を組織し、再び野望の実現のために動き出すのだった。機は熟したのだ。

 

評価

  ナチス映画というのは多くあって、だいたいが戦争時におけるナチスの非道さや、歴史を描いたものになっています。

 「ヒトラー ~最期の12日間~」なんてのも有名な映画ですよね。

 

 本作「帰ってきたヒトラー」は歴史、戦争映画ではありません。

 そこがキシマにとっては新鮮でした。しかもジャンルがブラックコメディ。

 面白くないわけがない。

 

 原作の風刺小説はドイツでベストセラーになっています。

 ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したそうですが、作者自身は、ヒトラーを単純に悪魔化するだけではその危険性を十分に指摘できないとし、肯定的な場面も描いたとか。

 

 ただの面白映画ではないという事ですね。

 

 ちなみに役者のオリヴァー・マスッチが撮影していると、何人もの人が写真を求めてきたとか。その数2万5000人。実際には忌避されるよりも好意的に接してくる市民の方が多いことにオリヴァーは驚いたとか。

 

感想:吹き替えで見たのが良かった

 

 ヒトラーの声優を演じるのは大好きな声優さん飛田展男です。大好きです。

 今回は低い声で演じていましたが、その声がヒトラーの威厳と滑稽さを見事に表していました。最高でした。

 

 観光客に写真を取られ「なんだここは、どうなっている、把握できない」とキョロキョロするヒトラー。

 「敬礼はそうじゃない、こうだ!」と語るヒトラー。

 

 ヒトラー=冷酷な独裁者というイメージしかない人には、「なんかヒトラーって感じがしない」と思うことでしょう。

 しかし実際のヒトラーという人間を調べてみれば、やはり彼にも人間性が備わっていると分かるはずです。

 

 原作者が述べた通り、映画にもヒトラーの人間性が殺伐としない程度に、ちょっぴり滑稽に描かれています。

 

感想:ありありとした風刺 

 ヒトラーは新聞を読んで現代の政治や経済を知ります。

 そこで出てくるヒトラーなりの現在への評価が、ドイツの痛いところをついています。

 メルケル首相のインタビュー動画や、党員がコケる動画を、そのまま使用しているのです。しかもメルケル首相を陰気な女というのです。そりゃあなたが派手なだけでしょうと思わなくもありません。

 

 また先ほど述べた映画「ヒトラー~最後の12日間~」のシーンもちょっぴり出て来ます。

 「ここ数十年、民衆は私の努力を伝えるべくこんな無駄なことをしている」と言いながら。

 

 また近年進む工業化による地球汚染についても言及し、批判します。

 原爆の映像資料も流れたり。

 ヒトラーがドイツ国民に「何がいま心配か」とインタビューするのも良かったですね。「移民問題が心配なの」「賃金が低いの」とか。それに対するヒトラーの答えはそれっぽくて、かつ感心させられます。

 

 「帰ってきたヒトラー」はただのコメディ映画ではないということが、これらのシーンで分かります。

 

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好きなシーン

 ヒトラーの言葉と言うのはやはりナチス政権前提の言葉です。

 それが現代ドイツに発せられるというのが、可笑しい。

 特に第二次世界大戦時の閣僚、指揮官をある程度知っている人には尚更「あー、アイツか」となるでしょう。

 

 「プロパガンダの天才ゲッベルスが見ないのが、せめてもの救いだ」とテレビ番組に言い放つシーンなんて「そりゃそうでしょう」となります。

 もしヒトラーだけでなく、ゲッベルス、ヒムラー、ゲーリング、ラインハルトが現代にタイムスリップしたら?

 「帰ってきたヒトラー」は想像が広がる映画です。 

 

 あ、特に好きなシーンは終盤、「ヒトラー~最後の12日間~」をそっくりまねたシーンです。さすがに声を出して笑いました^^

 

最後に一言

  これは当たり前ですが、なにもこの記事で戦争賛成・反対を表明しているわけではありません。ヒトラー始めラインハルトやヒムラーがどんな惨いことをしてきたのかを語っているのではなく、単に映画の面白さを伝えているに過ぎないことを一応書いておきます。

 

 ラストの背筋がゾクっとするような終わり方を含め、とても面白い映画でした! 

 

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