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キシマの映画日和

映画大好き女子大生です。映画の感想や情報を掲載します。新しい映画から古い映画まで。主に洋画が好きです。

オムニバス映画「ナイト・オン・ザ・プラネット」夜のタクシー内で。あらすじ、感想、ネタバレ。

ヒューマンドラマ 洋画

 

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ナイト・オン・ザ・プラネット 68/100

 

 原題:Night on Earth  公開:1992年  上映時間:129分

 

  アバウト男さんからオススメされました!ありがとうございます。

 

 ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、タクシードライバーと乗客の人間ドラマを描いたオムニバス映画です。

 

  映像は古いけど、1992年に制作されたとは思えないほど、現代の社会にも通用する作品。やっぱりいい映画って時代を選ばないんですよね。

 

 時間が129分とちょっぴり長めなので、休みの日、それも夜に見ることをおすすめします!

 

 

 

 あらすじ

  ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、夜のタクシー内で繰り広げられる人間ドラマを描いた物語。

 

ロサンゼルス 

  口の悪い女性タクシー運転手コーキーは、映画のキャスティング・ディレクター、ヴィクトリアを乗せる。ヴィクトリアはコーキーの荒っぽいけれど、どこか魅力のある性格を気に入り映画に出ないかとスカウトする。しかしコーキーには車の整備士になるのが夢だと映画出演を断る。

 

 親子ほどの年の差がある二人の女性。会話をしていくうちに、二人は打ち解けタクシー内は心地いい雰囲気になります。

 煙草スパスパ、ガムくちゃくちゃのコーキーが夢があるからと映画出演を断るのはかっこいい!です。

 コーキーは一見ちゃらんぽらんに見えますが、実はしっかり将来の事を考え、タクシー運転手と言う仕事にも誇りを持っていたんですね。

 

 ロサンゼルス編は展開が面白いというより、メッセージ性を持つキャラクターが魅力的なお話です!

 

 ニューヨーク

 寒い街角で、黒人の男ヨーヨーはブルックリンへ帰るためタクシーを拾おうとするが、なかなか捕まらない。ようやく捕まえたタクシーを運転していたのは、東ドイツからやってきたばかりのヘルムート。 しかし彼は英語がうまく話せず、その上オートマ車の運転もろくにできない。降りようにも降りられないヨーヨーは、自分でタクシーを運転する。

 

 乗客がタクシーを運転する、というのは中々面白い設定でした。それに移民が多いアメリカなので、土地勘がない!道が分からないタクシードライバーいる、というのも納得です。

 私も以前東京でタクシーに乗った時行き先を告げると、「え?どこですかそれ?」と聞かれどう説明したらいいのか困りましたよ。知っている場所なら説明できますが、知らない所だと説明しようがありませんよね。

  だから最近は、知らない場所でタクシーを乗る可能性がある場合は、地図をプリントアウトして持って行くことにしています。

 

 まあ道を知らないのは当たり前ですが、車の運転を知らないタクシー運転手はアウトですよねー。PとⅮが何を意味するのかも分かってないっぽいですし。そんなんでよく免許取れたなおっさん!どやされながらもニコニコするおっさんは可愛いけれど。

 

 ちなみに私も免許を持っていますが、車線変更が苦手なのでなるべく運転したくありません。

 

 ニューヨーク編はドイツ人おっさんが可愛いけれど、黒人おっさんが終始うるさいお話でした。

パリ 

  乱暴で傲慢なコートジボワール出身の運転手は、盲目の女性を乗せる。気が強く態度の大きい女が気に食わない運転手は、指定された以外の道を走ったり、女に色々と質問をする。

「目が見えなかったら誰とセックスしてるのか分からないんじゃないの?」「目が見えないのに映画館に行くのか?」

 

 失礼すぎる!なんて男だ!

 

 しかし女は言い返す。「映画は心で感じる」「感覚はあんたより鋭い」と。男は女に感心し、運賃を安く要求する。でも女は「安い。もっと乗ったはずだ、あんたのお情けなんかいらない」とつっぱねる。同情なんて必要ないと強く生きるその姿は夜のパリに消えて行きます。

 最後に男は車の衝突事故を起こし、「お前盲目か!」と相手の車に言われます。目が見えているからといって本質を見抜けるわけではないんですよね。

 

 パリ編は、感じること理解することの意味を教えてくれる物語でした。

 

 ローマ 

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 一人で無線相手にうるさく話しかけるタクシー運転手ジーノは神父を乗せる。そして、せっかく神父を乗せたのだからと勝手に懺悔し始めるジーノだが、その内容はくだらない下ネタばかり。

 神父は心臓が悪く薬を飲もうとするが、ジーノの乱暴な運転のせいで薬を落としてしまう。仕方なく神父は、我慢してジーノの懺悔を聞き続ける。

 

 神父がかわいそう!下ネタの中でも、面白くもない下ネタは特に嫌いなので、ローマ編はあまり面白いとは思いませんでした。

 かぼちゃとしたとか、羊としたとか。神父の「え?こいつヤバイ…」という顔はおもしろかったけれど。

 

 薬を飲めなかった神父は最後に、男の義姉とヤッた話を聞きながら気を失います。こいつのタクシーにだけは乗りたくないですね! 

 

ヘルシンキ 

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 凍りついた街で無線連絡を受けたタクシー運転手ミカ(男)。待っていたのは酔っ払って動かない三人の労働者風の男。

 

 その中の一人アキは酔い潰れていて車に乗ってからも眠っているが、残る二人はミカに、今日がアキにとってどれほど不幸な一日かを高らかに語り始める。どうやらアキは仕事を首になり、16歳の娘が妊娠し、車を壊されたらしい。

 

 しかし運転手のミカの方が不幸だった。

 ミカは妻との間に赤ん坊を授かった。しかし赤ん坊は未熟児だった。命はもって1っ週間。悲しまないようにとミカは愛情を押し殺し、赤ん坊を避けた。しかし赤ん坊は1週間たっても3週間たっても死ななかった。

 赤ん坊には愛情が必要よ、という妻の言葉で目が覚めたミカは、子供をたっぷり愛そうと決め病院へ行く。

 でも遅すぎた。赤ん坊は死んでしまった。ミカはひどく後悔した。

 

 乗客は涙を流す。最初は「友人のアキは不幸なんだぜ!」と言っていた男も、本当の不幸を知りミカの肩を抱く。

 

 ヘルシンキ編は映画の中で一番しっとりしたお話です。積もった雪と単調な音楽がまたより一層、話を悲しいものにさせるんです。

 泣くほどでは無いんですけどね。胸に来るものはありました。

 

「おれ今ちょー不幸だわ!」「課題やってない、最悪!死ぬ!」と言う学生に見せてやりたい物語ですね。子供がいない人にはパッとしないかもしれませんが…。

 

全体の感想

 オムニバス映画ということで、話は繋がっていませんが、タクシーの中という閉鎖的な空間で展開される物語は、ふつうに面白かったです。途中でダレましたが…。

 最後のヘルシンキ編が私は好きかな。ミカの優しい顔が印象的でした。

 

最後に一言

 本作「ナイト・オン・ザ・プラネット」は生きる事って難しくもあり、楽しくもあり、苦悩もあるけれど、人生ってそんなもんだし、まあ上手くやってこうや、と思える映画でした!

 

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